第三次ソロモン海戦 ~第三部(1)~

第三部 戦艦による夜戦(11月14~15日)

第一段階(-0020)

ワシントン、サウスダコタ、ベンハム、グウィン、プレストン、およびウェークからなる任務部隊「ラブ」は、11月14日(土曜日)の正午前にガダルカナルの約50マイル南西に到達した。一日の大半を敵機との接触を避けることに費やされた。しかし、一機の日本の航空機に艦隊を視認された。

(P.45)で注目されているように、戦艦2隻、軽巡洋艦1隻、駆逐艦11隻と輸送船団を従えた敵軍はその早朝に目撃されていた(南緯08度09分、東経157度55分、針路130度、速度25kt)。13日と14には他に多くの接触が行われ、13日に空母1隻、伊勢型戦艦1隻そして3隻の駆逐艦(または重巡洋艦3隻と駆逐艦2隻)がフロリダ島の北170マイルにて視認された。もし、P.36で示唆したように、前日に敵軍の一部がサボ島付近でかろうじて敗北を免れた場合、この艦隊がちょうど我々の索敵範囲外まで輸送船団の北側から援護するつもりであったと思われる。土曜日の午後、重巡洋艦4隻と大型駆逐艦1隻、通常の10隻の駆逐艦がフロリダ島の北130マイルのインディペンザブル海峡付近に、進路165度、17ノットで航行していることを発見した。

これらの艦隊の一部が輸送船団の到着に備え、夜間にガダルカナル島砲撃を意図していた可能性が非常に高い。その結果、COMSOPACは15:421分にリー提督に連絡し、サボ島の南東に移動し「よほど有利でなければ」その夜の海戦を避けるように指示した。

午後遅く、リー提督は敵攻撃部隊やその日行われた空襲から生き延びた可能性がある貨物船や輸送船団を迎撃するように計画した行動を開始した。夜の早い段階で任務部隊「ラブ」はガダルカナル島西端を遊弋しており、サボ島-ラッセル諸島間を進路20度、23ノットで通過し、ジグザグ航行を開始していた。サボ島は右舷船腹方向18マイルにあった。

この海域では接敵せず、2110にジグザグ航行は中止した。左舷船首方向の水平線にラッセル諸島付近の炎上中の1隻の輸送船から爆発に起因すると思われる閃光や砲声がした。この周辺の光と砲声は2時間を続いた。

21:20分、味方航空機からの連絡は敵の巡洋艦と駆逐艦がサボ島の入り江に隠れていると傍受したと報告した。任務部隊は一時的に20ノットまで減速し、駆逐艦は300ヤード離れ、大型艦はその船尾5000ヤードを保持して単縦陣を形成した(ウェーク、ベンハム、プレストン、グウィン、ワシントン、サウスダコタの順)。2隻の戦艦だけの艦隊編成で潜水艦の出没海域を30時間の高速航行を完了したのは初めての経験だった。全ての艦艇は戦闘配置についた。担当者はその後、戦闘行動の前後29時間戦闘態勢にあった。

21:30分、ラジオが日本語の音声を拾った。その後すぐに艦隊司令官は先頭から順に90度の方向へ変針を命じた。サボ島の位置は南側11マイルであった。空は部分的に鰯雲で覆われ、大部分は10000フィート、次第に雲量は増加していった。温度は83度、海面は平穏であり、170度の方向から7ノットの風が吹いていた。1/4の月は輝いていた。著名なランドマークは、はるか25マイルとして見ることができた。サボ島の最北端付近を通解した時、見張りは隠れていると報告された巡洋艦と駆逐艦のために見張りを厳にした。22:45分、敵の音声通信は3局から聞こえており、非常に興奮していた。その後まもなく、任務部隊はサボ島とフロリダ諸島間を通過するため150度に変針し、速度を17ノットに減速した。サボ島の海浜付近で目撃された巡洋艦と駆逐艦からと考えられていた瞬間的な光は、最終的には月光が白い岩にあたったものと確認された。

ツラギ島に根拠地とするPTボートは「艦隊は日本軍である」と報告した。リー提督はガダルカナルの管理に「友軍のPTボートは私たちの後方にいると考えられる」と通知した。海岸の局はその情報は把握していないと返答した。任務部隊司令官はわかりやすい言葉で音声通信することにより必要な誤解を解消したことが分かった。彼の針路、コード名、そして彼の位置の報告は、敵と接触したかどうかを知るすべはなかった。任務部隊はサボ島の南の海峡部を横切る270度の方向へ針路を変更した。

00:00、任務部隊ラブはハルゼー提督によって決められたサボ島最南端より13.5マイル南東の位置にいた。その瞬間、PTボートは「三隻の船団がすぐサボ島の北側を西側へ向かって周回している」と報告した。ガダルカナルの海岸に居た目撃者は、これらの艦隊が後に米艦隊を発見した後、援護するため颯爽と戻ってきた駆逐艦だと確認した。ほぼ同時にワシントンのSGとFCレーダーは340度方向に接敵した。サボ島の6マイル東18000ヤードのすでに任務部隊がすでに通過していた海域だった。主砲射撃装置は二分間追尾したが、島からの干渉によって目標を見失った。反射波はサボ島だけではなく50マイル離れたサンタイザベル島からも返ってきていた。

ワシントンによって他の目標が340度、距離19600ヤードに発見されるまで、少しの緊迫した時間が流れた。ほぼ同じ時間、サウスダコタはぼんやりした月没時の満月に照らし出された南西方向に航行する3隻の船を330度の方向に視認した。レーダーでの距離は18300ヤードだった。恐らくこれらは同じ敵グループだった。艦隊の先頭艦はとても大きい-戦艦か重巡洋艦のどちらかであった。他の2隻は軽巡洋艦かもしかしたら重巡洋艦だった。この艦隊は恐らく二日前の巡洋艦での夜戦での採用されたものと同じ編成で、敵艦列の東端だった。13日から14日にかけての夜戦で視認した日本艦隊北方集団とても似ている要素が含まれていた。

戦艦搭載のレーダーによる接触が増えたとして、リー提督は300度に進路変更し、サウスダコタに準備ができ次第発砲する可能性があることを通知した。グウィンは旗艦の5000ヤード先の配置を維持し、対象の海域で355度、距離14000ヤードに2隻の船を監視した。これらは最上型だと考えられていた。00:16分、敵艦から発砲や探照灯照射されるまえに、距離18500ヤードの敵の先頭艦に対してレーダー測距と光学測距を併用し主砲を砲撃開始した。その3分間に42回の16インチ徹甲弾が発射された。最初の斉射が弾着した時に、副砲は距離15000ヤード離れた目標、恐らく3隻の駆逐艦に砲撃を始め、主砲砲手は5インチ砲の発砲炎に目がくらんだ。しかし、レーダー担当の士官は主砲の最初の斉射が第二か第三目標に夾叉したことを報告した。レーダースクリーンに強く映っていた敵艦隊からの反射波は、点滅とかすか反応だけになった。

ワシントンは戦闘行動に入った後に、サウスダコタはレーダー射撃を使用し敵主力艦隊の一番近い船に対して15700ヤードで砲撃を開始した。この艦隊はワシントンの副砲の目標とそう離れていなかったが、機器の偏差でより我々の旗艦の主砲が砲撃している戦艦や重巡洋艦の艦尾にいた遠距離の艦隊と重複した。これは日本艦隊が戦闘隊形をとっておらず、彼らが驚いたということがあり得そうだ。サウスダコタは第一斉射か第二斉射が目標に命中した。ワシントンの主砲の目標は2隻とも大規模な火災が発生、燃え上がった。サウスダコタは100と右に2度の旗艦に追随し後についている船の位置を測定した。この時もまた一斉射撃は初弾で目標を捉えた。

00:19、ワシントンの7回目か8回目の斉射の後、彼女の炎上している目標は消失し、沈没したと推定される。副砲は不明確な結果になるまで100発を費やし、砲撃を継続した。その間、主砲は砲撃を中止していた。

00:19旗艦は針路を変更し、300度とした。そして00:20に速度を17ktから23ktに増速した。報告書は我々の駆逐艦が砲撃を開始したと報告している。グウィンは雷撃の対象として敵の巡洋艦の一隻を選んだ。一つの魚雷発射管は回路の短絡の結果、早く発射された。発射は高速設定の有効範囲を超えてある事が判明した。次に駆逐艦は2つの照明弾を射出し戦艦の目標を照らし出し、両用砲の2斉射で追撃し始めた。距離が過剰であったため、砲撃は中断された。

ベンハムは最初目標を見ることができなかったが、最終的に2隻の敵艦を確認した。敵艦が砲撃することは確認されず、事実として日本艦隊は緩慢で、この第一段階で我々の戦艦は損傷を受けなかった。ベンハムは彼らが到着したときに敵艦隊が背後のサボ島に保護されていると判断したために、魚雷を発射しませんでした。

00:24、サウスダコタの8番目の斉射の後、彼女の目標が沈むのが見えた。元々さらけ出されていた他の巡洋艦が今ではレーダースクリーンの上で不確かな描画になっているだけだった。いくつかの日本艦隊の音声通信が突然途絶えていた。ただ、ひとつが弱々しく続いていた。

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